2022年の確定申告の時期が到来しました。これから準備される方も多いと思います。ふるさと納税などはとりまとめて1枚にできたらと改善されている部分があるので楽になっているところは嬉しい限りです。
今日は、シェアエコノミーに関する確定申告について書きたいと思います。
読売新聞オンラインの下記記事を受けてになります。
シェアリングエコノミー(以下シェアエコ)に関して興味を持って頂きかつ確定申告について少しでも理解してもらえると幸いです。
以前にも「ギャラ飲み」の確定申告に関しても書いているので興味あれば閲覧頂けるとうれしいです。
この時期になると申告漏れを事前に防ぐために啓発、牽制が多いのでしょうね。
フリマアプリの収入は実際どうすれば!?
フリマアプリ(メルカリやラクマなどなど)で生活用品を売却した経験があるひとは多いと思います。中古買い取り店を介さなくても売却できるので面白い仕組みが成り立つものですね。私も何回か売却したことはあります。
今回のオンライン記事に関して、フリマアプリでの収入も確定申告の対象との記載があります。
具体的にこの点について記載すると
- 生活用品の処分であれば税金はかからない
- 営利目的と判断されなければ税金はかからない
- 高級腕時計や貴金属で1個当たり30万円を超えるようなものは税金かかります
生活用品の処分であれば税金はかからない
こちらに関してだいだい人がなんとなく認識しているものだと思います。生活用品の売却に関して税金はかからないルールになっています。
生活用品を売却しても生活できるような生活を送ることは難しいだろうという点と何度も回数がないとの前提での話になります。
営利目的と判断されなければ税金はかからない
よく副業などの雑誌の上位に登場する転売行為が営利目的となります。副業と銘打っているので利益を取る気でいますので逆説的に税金がかかることになります。1回限りでも収入であるという認識は持つ方が今後の行動にもよいかと。
高級腕時計や貴金属で1個当たり30万円を超えるようなものは税金かかります
こちらに関しては生活用品の域を超えているので税金がかかるということは分かると思います。
上記例の場合はわかりやすいですが本やCDなどで希少価値のつくものに関しては注意が必要です。
レアなので30万円を超えてしまった場合は日用品ではなく骨董品のような扱いとなります。
副業やフリーランスを始めたかたが多いので「ギャラ飲み」同様に収入はあるけどどうしたらよいかわからないと思う人が多いのが現実に感じます。サラリーマンだと年末に会社が年末調整をしてくれるので気にかけるひとは少ないかと思います。コロナ禍において仕事の多様性が求められていますので簿記などの経理スキルは必須になってきました。
シェアリングエコノミーとは
消費者庁のパンフレットからの抜粋になります。
シェアリングエコノミーとは、活用可能な資産(場所・モノ・スキルなど)と、それを使いたい個人などを結びつけるサービスです。
消費者庁より
- 空間のシェア ホームシェア 民泊 駐車場 会議室
- モノのシェア フリマ レンタルサービス
- スキルのシェア 家事代行 育児
- 移動のシェア ライドシェア(相乗り)シェアサイクル カーシェア
- お金のシェア クラウドファンディング
大きく分けて5つのカテゴリーに分類されます。
リストに挙げたもののなかで最近見かけるようになったビジネスもあります。自転車のシェアやスマホ充電器や傘などなど。
2020年度の市場規模は1兆1,004億円になり、2030年度には14兆円超の市場規模になるようです。クラウドファンディングの取引量が増えていることが要因とも考えております。クラウドファンディングビジネスも他のシェアビジネス同様に問題が散見されますので法改正がはいるように感じます。
国税庁の調査では申告漏れ規模23億円
悪質な申告漏れが2021年6月までの1年間で191件あり、総額23億円に上ったそうです。フリマアプリや家事代行のスキルシェアの漏れが多かったようです。
一例では技術や知識を倍々を仲介するネット上の「スキルマーケット」を理想して楽曲販売をして収入を得た音楽講師の男性が、所得約2,100万円を申告せず、故意に隠したとして重加算税を含めた約400万円を追徴課税されたケースがあります。
ただ、音楽講師の場合はフリマアプリとは少し一線を画している気もしています。音楽講師なので当然理解していたはずなのでここでの一例にあがったのはネットニュースでの違和感を感じております。
シェアリングエコノミーを仲介する会社に税務署などが情報提供を求める法改正が成立しているので個人としては個人で商売をしている認識を必要です。
フリマアプリの収入に税金はかかるの!?「シェアエコ」とはいったい!?まとめ
今回はフリマアプリの収入から「シャアエコ」について書いていきました。本業を持ちながら副業、フリーランスの収入を得ることは今までになかったことだと思います。実際にサラリーマンだけで手一杯というひともいたと思います。コロナによる仕事の効率化などにより余暇が発生し、手を出すことがなかったであろうもう一つの仕事。確定申告も他人事の方も今回からは当事者意識をもって動いていくことが肝心です。
まず、始めることは自分のもう一つの仕事の収入、経費の書き出しになります。このためにも副業の収入が入ってくる口座を別にするなども一つの手になります。2022年の確定申告が終わったら2023年に向けて準備を少しずつ進めていきましょう、